秋の気配が日に日に深まってきましたね。
朝、窓を開けた瞬間に感じるひんやりとした空気が、季節の移ろいを感じさせます。ほんの少し冷たくて、心地よい秋の空気が私は大好きです。
先日、友人に誘われて、神奈川県伊勢原市にある大山阿夫利神社と大山寺にお詣りに行ってきました。
実は、誘ってもらったのは平日だったので、仕事のこともあり、一度はお断りしたんです。断ったものの、心の中で悶々とした気持ちがモヤモヤとします。そして、友人が送ってくれた大山阿夫利神社のサイトを見た瞬間、その美しさにすっかり心を奪われてしまいました。どうしても諦めきれず、友人に連絡をしました。
「まだ神社に行く予定ある?」と聞くと、
「うん!ひとりでも行こうと思ってたんだ」と友人は答えてくれました。
「私も行く!」これはきっと呼ばれているんだ。
大山阿夫利神社とは?
ここで大山阿夫利神社についてご紹介します。
神奈川県伊勢原市にある大山阿夫利神社は、自然豊かな霊峰「大山」の中腹に鎮座する神社です。パワースポットとしても知られており、農業や商売繁盛、さらには恋愛成就や縁結び、厄除けなど、さまざまなご利益があるとされています。
また、大山阿夫利神社は、下社と本社に分かれており、ケーブルカーを使って訪れることができるのが特徴です。下社からは遠くに広がる相模湾を望む絶景が楽しめ、自然に囲まれ、澄んだ空気の中での参拝は、心を洗われるような気持ちになります。私が訪れてみたいと強く思ったのが、この景色とスイーツでした。
こま参道と大山とうふ
ケーブルカーの乗り場までは、「こま参道」という坂道が続いていて、両側には飲食店やお土産屋さんが並んでいます。その中でも特に目を引いたのが、この地の名物である「大山とうふ」。
清らかな名水で作られるということで、とうふ料理のお店がたくさんありました。
せっかくなら名物を味わってみたかったのですが…残念ながら、下山した頃にはお店がすでに閉まってしまっていて、その楽しみは次回に持ち越すことに。次に訪れたときは、ぜひ大山とうふを堪能したいと思います!
14時半頃にはラストオーダーのお店が多いようなので、早めにお店に行かれることをお勧めします!
そして、私たちがランチに選んだのは「西の茶屋」さんのお蕎麦です。この日は天気が良く、かなり暑かったので、さっぱりとしたお蕎麦はちょうど良いチョイスでした。涼やかな風を感じながらいただくお蕎麦は、身体にも優しく、疲れた体に心地よく染み渡りました。
清らかな御神水を味わう—大山名水
大山阿夫利神社は、清らかな水に恵まれた場所としても知られています。
その中でも有名なのが「大山名水」と呼ばれる御神水です。古くからこの水は「雨降り山」として信仰され、水の神が宿るとされています。
ペットボトルを持参して「大山名水」を汲むこともできますが、500mlのペットボトルも¥200で販売されていました。とても冷たくて心地よいお水で、喉が乾いていた私たちは、思わずゴクゴクと一気に飲み干してしまいました。さすが御神水という感じで、身体の中から清められるような感覚です。
帰りの電車では、途中下車して急いでトイレに駆け込む私たち。
「お腹の中までキレイに清められたね〜」なんて笑いながら、すっかり気分もリフレッシュ。
ちなみに、後から知ったのですが、御神水は持ち帰ってから煮沸して飲むことが推奨されているそうです。次回はしっかりと持ち帰って、お家でも楽しみたいと思います!
心が静まる大山寺
大山阿夫利神社に向かうケーブルカーを途中下車して、向かうは大山寺(たいさんじ)
お寺まで向かう細い道には小さな橋があり、その橋を渡る手前でのこと。
首から上が何かに包まれるような感覚が。一緒にいた友人に「なにか感じない?」と訊いてみたけど、友人は何も感じていなかったらしく。橋を渡り終えたときには、その包まれた感覚も消えて、ただの気のせいかな?と思いました。
到着した大山寺は、圧巻のひと言。厳かさと重厚な雰囲気に心がドキドキします。
私は子供の頃から神社仏閣に行くと、いつも心臓がドキドキするのを感じます。まるで、その場所に漂う特別な空気やエネルギーが、私の中で何かを呼び覚ましているような感覚です。大山寺でも同じように、厳かな雰囲気に包まれ、自然と背筋が伸びて、心が引き締まる思いでした。
大山寺の境内での時間を満喫し、再びケーブルカーに乗って、目指すは大山阿夫利神社へ。
ちなみに、ケーブル駅に向かう道でも行きと同様、小さな橋のところから首から上が何かに包まれていました。そして、橋を渡って、しばらくするとスッと抜けていく感じ。
あの感覚なんだろうなぁ。
不思議体験だったけど、心地いいものでした。
絶景とともに癒しのひととき—大山阿夫利神社とカフェタイム
ケーブルカーで標高700mにある「大山阿夫利駅」に到着しました。
目の前に広がる景色に思わず息を呑みます。
青い空と、山々の緑、水の音と鳥の鳴き声が一体となり、遠くには相模湾まで見渡せる景色、なんて美しいんだろう。
普段はパソコン画面に向かっている時間が大半の私ですが、澄んだ空気と美しい風景が、日常の疲れをすっと取り去ってくれるようで、心も体も軽くなった気がしました。
平日ということもあって、境内はとても静かで、ほとんど人がいませんでした。そのおかげで、ゆったりとした時間を過ごすことができました。そして、境内にあるカフェ「石尊」へ足を運びます。
ここでのお目当ては、抹茶とマスカルポーネチーズのスイーツ。この組み合わせ、気になりませんか?
豊かな自然の中で、甘さ控えめの抹茶スイーツを味わえるなんて、贅沢なひとときです。
さらに「石尊」には、相模湾を一望できるパノラマビューのオープンテラスがあります。開放感たっぷりのテラス席で、友人とゆったりとおしゃべりを楽しみました。美しい景色を眺めながら、心地よい風を感じつつ、ついつい時間を忘れて長いことおしゃべりしてしまいました。自然に囲まれた贅沢な空間でのひとときは、まさに癒しの時間です。
友人の優しさに触れて—温かい心に導かれた大山の旅
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
今回のお詣りは、友人の温かい心から始まったものだったんですね。
実は、ここ数年、なんとなく人生が詰まっているような感覚があって、そのことを以前友人に話していました。それを気にかけてくれていた友人が「チウンさんを大山阿夫利神社に連れて行きたいって思って」と誘ってくれたのが、今回のきっかけでした。
人生には、いろいろなタイミングがあります。それって、何かを変えるチャンスだったりすると思うんです。そのタイミングを逃さずに感じ取ることが、実はとても大切なんじゃないかなと私は感じています。
友人に誘われたとき、まさにそれを感じました。だからこそ、多少無理をしてでも「絶対に行きたい!」と思ったんですね。そして、実際に行ってみて「間違いなかったな」と、心から思えました。
この記事を書いたのは、何よりも友人への感謝の気持ちを残しておきたかったからです。日常の中で、こうして私を思い出し、そっと手を差し伸べてくれる友人の存在に、改めて感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとう。